イランがイスラエルに向むけて多数たすうのミサイルと無人むじん機きを使つかった大だい規模きぼな攻撃こうげきを仕掛しかけたことを受うけ、イスラエルでは16日にちも戦時せんじ内閣ないかくの閣議かくぎが開ひらかれ、対抗たいこう措置そちについて検討けんとうしているものとみられます。

イスラエル軍ぐんのハガリ報道ほうどう官かんは16日にち、「われわれが決きめた時期じきと場所ばしょで行動こうどうをする」と述のべて、あくまでも対抗たいこう措置そちを辞じさない姿勢しせいをアピールしました。

こうした中なか、アメリカの有力ゆうりょく紙しウォール・ストリート・ジャーナルは16日にち、イスラエルの戦時せんじ内閣ないかくのメンバーであるネタニヤフ首相しゅしょうとガラント国防こくぼう相しょう、それにガンツ前ぜん国防こくぼう相しょうは互たがいに信頼しんらいしていないとして、ガザ地区ちくでの軍事ぐんじ作戦さくせんなどをめぐって意見いけんが対立たいりつしていると伝つたえています。

その中なかで、イランにどう対抗たいこう措置そちをとるかという大おおきな決断けつだんを迫せまられていると対応たいおうの難むずかしさを伝つたえています。

一方いっぽう、イスラエルの世論せろんについてイスラエルの複数ふくすうのメディアは16日にち、ヘブライ大学だいがくの世論せろん調査ちょうさの結果けっかを伝つたえました。

それによりますと、イランによる大だい規模きぼ攻撃こうげきへのイスラエルの対抗たいこう措置そちについて、回答かいとう者しゃの74％が同盟どうめい関係かんけいにある国々くにぐにとの関係かんけいを損そこなうのであれば反対はんたいすると答こたえたということです。

一方いっぽう、同盟どうめい関係かんけいにある国々くにぐにとの関係かんけいを損そこねたとしても対抗たいこう措置そちに賛成さんせいすると回答かいとうしたのは26％だったとしています。

イスラエルがどのような対応たいおうをとるのか見通みとおせない状況じょうきょうとなっています。

林はやし官房かんぼう長官ちょうかん「在外ざいがい邦人ほうじんの保護ほごに万全ばんぜん期きす」

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「今回こんかいのイランによる攻撃こうげきは現在げんざいの中東ちゅうとう情勢じょうせいをいっそう悪化あっかさせるものと深ふかく懸念けねんしており、強つよく非難ひなんする。上川かみかわ外務がいむ大臣だいじんがイランとイスラエル双方そうほうに対にたいして、現在げんざいの状況じょうきょうはわが国わがくにを含ふくめた国際こくさい社会しゃかい全体ぜんたいの利益りえきにならないことを強調きょうちょうしつつ、自制じせいを強つよく求もとめたところだ」と述のべました。

その上うえで「在外ざいがい邦人ほうじんの保護ほごに万全ばんぜんを期きすとともに事態じたいのさらなる悪化あっかを防ふせぐべく、引き続ひきつづき、必要ひつようなあらゆる外交がいこう努力どりょくを行おこなっていく」と述のべました。